「結果を出す」ってどういうこと?

「結果が出ない努力は無意味だ」との論調を目にすることがあります。
たしかに、がんばっても望んだ結果が得られないとしたらむなしいかもしれません。
しかし、それが無意味だと決めるのは誰でしょうか?

今回は結果を出すことについて書いていきます。

結果とは他人の評価です。

「結果を出す」ということは、一般的に、ある水準に達することですが、その基準を作っているのは他人です。

テストで80点以上が合格なら、テストを作っているのは他人です。
お客様の満足が結果なら、満足したかどうか決めるのは他人です。
利益を上げることが結果なら、上がったかどうかを判断しているのは他人です。
いい大学に合格することが結果なら、合格を決めているのは他人です。
大学がいいかどうかを決めているのは他人です。
結婚して家庭を持つことが結果なら、自分と結婚するか、家庭を持つかを決めるのは他人です。
結果を出した人が選ばれるとしたら、選んでいるのは他人です。

もちろん、誰かに認められないと立ち行かないことはあります。
私たちが社会に生きる以上、周りに貢献すること、実力を証明することは人生において大きな意味を持つでしょう。

しかし、人生は自分のものです。
許可なく他人に侵されるものではありません。

意思決定が自分にないとき、誰もが立ち止まらずにはいられません。
自分を乗っ取られている違和感に、どこかで人間は気づきます。

「結果を出せ」という言葉は、「都合よく動け」という洗脳にしか思えません。
本当に「結果を出してほしい、幸せになってほしい」と願っているなら、相手はあなたの言葉に耳を傾けるはずです。

そのうえで、どう振る舞うかは自分が決めることです。
そのように言ってくる人も、誰かに同じように言われて、そう信じているだけかもしれません。

息苦しく感じたら、他人の評価より、今あなたが自分らしいかを静かに見つめましょう。
そのうえで結果を出す自分を選ぶなら、結果に左右されずに生きれるのかもしれません。