教育について、昨今では個性を伸ばすのが大切だという共通認識ができつつありますよね。
全体でみると「やりたいことを探そう!」とか「興味のあることを突き詰めるべき!」といった論調がつよく、黙って周りの言うことをきいていればいいんだよ!と口に出す人は少数派かもしれません(笑)
なぜ、やりたいことをやるのが大切なのでしょうか?
今回は個性を伸ばす意味について書いていきます。
やりたいことを応援する、というのは色々な意味合いがあります。
が、その子の将来と結びつけて考えたとき、一つの意図として専門性の獲得があります。
文系の生徒が嫌いな数学をいっしょうけんめい勉強しても、数学が好きで参考書をたくさん買っているような生徒にはかなわないですよね?(笑)
一時的なテストの点数で上回ったとしても、5年、10年というスパンで競い合うのは現実的ではないし、苦手な分野での競争は苦痛をともなうものです。
もちろん、学校の勉強は5年も10年も続くものではありませんが、自分の仕事は違います。
専門性が高まれば好きなことは仕事になるし、そうでなくても関連領域では力を発揮することができます。
自分の特性に合ったスキルは習熟も早いし、興味のあることには脳が開いて勝手に情報を集めます。
スピードが早い現代において、情報の収集力が高いことは大きなアドバンテージです。
個性を見つけること、伸ばすことは、長い目で見て効率が良いのです。
心から好きで自然と続いてしまう人と、大して好きでもない人が競い合うのは大変でしょう。
逆に、好きなことがあるというのはそれだけで大変な才能だとも言えます。
「好きなことがなにもない」という子は、誰かに言われて諦めたり、好きになっても仕方ないと心に蓋をしているのかもしれません。
大人がそういった子を承認してあげられるといいですよね。
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