先日「感情的な生徒とのコミュニケーションの取り方」で悩んでしまうというご相談がありました。
特に、年齢や性別に隔たりがあると共感性が下がり、子どもは無遠慮になりがちです。
今回は対人関係の不協和について書いていきます。
教育現場では暴力や暴言に悩まされる指導者の方が多くいらっしゃいます。
幼児がわけもなく物を投げたり、お友達を叩いたりすることがあるように、攻撃性は本能として人間に備わっています。
無条件で環境を受け入れることは生命を脅かすからです。
「脅威」を遠ざけるために「拒絶」という反応がプログラムされており、それらは快、不快のセンサーと結びついています。
つまり、「暴力や暴言は(その子にとっての)なんらかの不都合を遠ざけるための表現」だと解釈できます。
人間は複雑な生き物ですが、知能が低い人ほど感情的で動物っぽい傾向があります(笑)
子どもは概して(大人と比べ)知能が低いので、感情の発露の因果関係を探ることはそこまで難しくないかもしれません。
「自分のペースで進めたい」「行動を指摘されたくない」「遊びや睡眠などの欲求を優先したい」などなど、たぶんそんな大した理由じゃありません(笑)
学校など集団生活の場で個人の感情を優先すると矛盾が生じることがありますが、個人指導の場合はある程度子どもに合わせてもいいかもしれません。
眠いならタイマーで4分くらい寝かせるのもありかもしれないし、ノートに落書きしているなら「上手に描けてるね!」と褒めればニコニコしてます(笑)
机に向かっているなら勉強の意志はあるので、子どもは自分が満足したタイミングでやるべきことに戻っていきます。
感情を逆なですることは反抗する(義務を放棄する)大義名分を与えることにもつながります。
私たちが自分の意志で動いているように、子どもにもそれぞれの人格や感性、価値観と感情があります。
すべてに寄り添う必要はないかもしれませんが、人間はお互いの理解を深めることで自然な関係性へと調整されていきます。
苛立ちや歯がゆさを感じた時こそ、相手の世界観を想像できるとよいのかもしれません。
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