無意識が子どもに与える影響

先日、ある先生から「自分が他人(生徒)に与えている影響を実感した」というお話しをいただきました。
良い変化も悪い変化も時と場合によるかと思いますが、ある意味で人間の意識は無防備です。

今回は無意識と同調性について書いていきます。

みなさんは脳内にある「ミラーニューロン」という神経細胞をご存知でしょうか?

かんたんに言うと、いつもいっしょにいる人の言葉や行動は似通ってくるのです。

おもしろい友人の口グセがなんとなくうつってしまったという経験はありませんか?
人によっては、先輩が時間を守らないので自分も時間にルーズになってきた、ということもあるかもしれません。

すすんで真似をする場合もあるかもしれませんが、言葉や行動などは大抵無意識のうちに覚えてしまっているものです。
私たちも誰かの言葉や行動から影響を受け、それによって人格が形成されていると言えるでしょう。

逆も然りで、自分の考えや立ち振る舞いが、周囲の人間に影響を与えているのです。
突き詰めるならば、影響を与えるのは自分自身の在り方そのものであるとも言えます。

…と、聞いてもすぐにはピンとこないかもしれません(笑)
日常の中で「頭を使って行動を変える」ということは意外なほど少ないのではないでしょうか。
もっと言うと私たちの脳はそこまで理性的にはつくられていないのです。
人間の90%は無意識のかたまりです(笑)

端的に言えば、個人とは他人の価値観の寄せ集めでしょう。
望む望まないに関わらず、私たちはあらゆる環境に影響を受け、同時に自分を無限に垂れ流しながら日々の営みの中にいるのです。

子どもは時に感動するほど素直です。
特に「歳の近い」「先生」の影響は彼らの印象からすると絶大でしょう。

プレッシャーをかけたいわけではありません(笑)
しかし、教育は心の豊かさを手渡せる仕事です。
ぜひ、生徒さん、保護者様に、これからも思いやりをもって接してあげてください。