教育業界では「優秀な教師でも
自分の子どもは指導できない」
と言われます。
例外もあるとは思いますが、
自分の子どもは指導しにくいと感じる
指導者の方は多いのではないでしょうか。
今回は親子の指導について書いていきます。
親が子どもを指導できないのは、
ざっくり言って尊敬されないからです(笑)
もちろん、
これは親が悪いわけではありません。
親子の関係性の中では、どんな賢人でも
「尊敬」の距離感を維持することは
難しいでしょう。
尊敬とはある種の神秘性を孕みます。
「この人はすごい!」と感じるとき、
その『すごさ』は自分を超えています。
(カリスマ性などと言い換えても
いいかもしれません)
自分にないものに惹かれることで、
尊敬が生まれます。
心理学ではハイパーラポールと言って、
優秀な指導者は
この関係性を構築することで
相手の世界観を飲み込みます。
先生を尊敬しているから、
生徒は主体的に学び、
深く理解しようとするのです。
が、親子だと
これがうまくいきません(笑)
普通、子どもは親に対して
権威や魅力など感じませんし、
感じるとしたらよっぽどのスパルタか、
お互いを完全に師弟と割り切って
教育している、
とかになると思います。
いずれにせよ、ある意味で
「親子の関係を脱しない限り
理想的な指導は難しい」
と言えるでしょう。
とはいえ、親が子どもに持てる役割は
その他の指導者とは比べものになりません。
子どもが外で受けた教育が浸透するかも、
家庭環境によるところが大きいと思います。
教師が、必ずしも自分の子どもに対して
「先生」である必要は
ないのかもしれません。
親として、豊かな信頼を築いていくことが、
より教育者らしいのかなと思います。
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